セリエA開幕戦で2アシストの活躍を披露したエイブラハム photo/Getty Images
デビューマッチで2アシストの大活躍
今夏、昨季までチームの最前線に君臨していたFWエディン・ジェコをインテルに放出したASローマ。長らくエースの座に君臨していた男を失い、ジャッロロッシは2021-22シーズンをどう戦っていくのか。
しかし、思いのほかジェコの抜けた穴はすぐに埋まるかもしれない。それどころか、今季におけるローマのCFは以前よりもパワーアップしたのではないか。現地時間22日に行われたセリエA開幕節のフィオレンティーナ戦にて、ジェコの後釜と期待される男はそれほど素晴らしいパフォーマンスを披露してみせた。
その男とは、チェルシーから完全移籍で加入したFWタミー・エイブラハムだ。昨季こそチェルシーで出番を失っていた同選手だが、環境を変えて迎えた2021-22シーズンは初戦から大きなインパクトを残すこととなっている。
まずは試合序盤の17分、エイブラハムは味方のロングパスに反応して相手ディフェンスラインの裏を取ると、飛び出してきた相手GKのファウルを受けてレッドカードを誘発。そして、26分には巧みなドリブル突破からMFヘンリク・ムヒタリアンへとラストパスを供給し、この試合における先制ゴールをお膳立てすることに成功した。前線からの果敢なプレスも怠ることなく敢行し、ローマの新たな背番号9は間違いなく大きな存在感を放っていたと言っていい。
加えて、64分には中盤でボールを奪った味方のパスを受けてから、中央にグラウンダーのクロスを供給してMFジョルダン・ヴェレトゥの得点もアシスト。ゴールこそなかったが、エイブラハムは69分間のプレイでロマニスタに強烈なインパクトを残してみせた。
このフィオレンティーナ戦がローマでのデビューマッチとなったものの、ジェコの抜けた穴を感じさせないプレイを披露したエイブラハム。