B・フェルナンデスを筆頭に優秀な選手を何人も抱えるマンUだが…… photo/Getty Images
強力すぎるライバルクラブたち
FWジェイドン・サンチョ、DFラファエル・ヴァランに続き、今夏移籍市場ではまたもユヴェントスからFWクリスティアーノ ・ロナウドというビッグネームの確保に成功したマンチェスター・ユナイテッド。かねてより攻撃陣には魅力的な選手が揃っていたものの、このスーパースターの加入で赤い悪魔の破壊力は一気に増した印象がある。
それだけに、今季のマンUに期待されるのはプレミアリーグ制覇だ。着々と戦力を整えながら、昨季はマンチェスター・シティに次ぐ2位でフィニッシュした同クラブ。元から地力はあっただけに、大補強に打って出た2021-22シーズンこそ覇権を奪い返すチャンス。そう期待しているファンも多いだろう。
しかし、そう簡単に事が運ぶとも限らない。どれだけ戦力を充実させようとも、何が起こるかわからないのがプレミアだ。加えて、ライバルとなるチェルシーやマンCも今夏には大型補強を行っている状況。実質的に、その戦力差は昨季とあまり変わっていないと捉えることもできるだろう。大型補強は間違いなくファンの期待感を高めているが、マンUがタイトルを獲得するまでにはあと少し足りないのか。
「ユナイテッドが今年行った補強に関して、誰も文句をいうことはできない。だけど、あまり状況は変わらないと思うよ。シティ、チェルシー、ユナイテッド。
クラブOBのガリー・ネビル氏も、マンUが今季プレミアタイトルを獲得できるかどうかにはこのような見解を示している。頼もしい仲間が増えたことは間違いないが、それは同じリーグで鎬を削るライバルたちも同じ。そうしたことを考慮すれば、昨季と状況はあまり変わっていないのか。ファンは早期の覇権奪回を望んでいるものの、マンUがそれを実現するのはもう少し先の話となるかもしれない。