フランクフルトを統率してきた長谷部 photo/Getty Images
フランクフルトの調子が上がらない
昨季ブンデスリーガで5位に入ったフランクフルトが開幕から苦しんでいる。
今季はここまで6試合を消化して5分1敗と勝ちがなく、現在は14位だ。
問題を1つに絞るのは難しいが、昨季と違うのはベテランMF長谷部誠の立ち位置だ。
ニコ・コバチ、アドルフ・ヒュッターの下で長谷部はリベロを中心に重要な役割を任されていたが、グラスナー体制となってからはリーグ戦2試合にしか出場していない。プレイタイムは79分に留まっており、長谷部が守備の中心から外れたのは昨季との大きな違いだ。
ここまでリーグ戦で9失点喫していることを考えると、長谷部外しが有効だったかは微妙なところ。独『Sport1』も長谷部不在のチームはリーダーシップに欠けると問題視している。
37歳の長谷部はタックルや空中戦など派手な仕事をこなすわけではないが、攻守両面でチームの精神的支柱となれる。いわばピッチ上の監督だ。
守備ではラインを統率し、攻撃に切り替われば最終ラインからビルドアップでチームに貢献できる。ここ数シーズンの長谷部の存在感は見事だった。
結果が出ないのであれば、再び長谷部をスタメンへ戻すのも1つの手だ。4バックにこだわらず、3バックもオプションとなるはずだ。
チームが混乱した時こそ大ベテラン長谷部の出番ではないか。チームを落ち着ける長谷部の登場を待っているサポーターは少なくないだろう。