インテルの最終ラインを頼もしく支えているシュクリニアル photo/Getty Images
シャフタール戦で気を吐いた守備職人
2021-22シーズンのインテルにとって最も欠かせない選手は誰か。今夏チームを去ったロメル・ルカクとアクラフ・ハキミの穴をそれぞれ埋めるFWエディン・ジェコやDFデンゼル・ダンフリース、昨季のスクデット獲得に多大な貢献を果たしたMFニコロ・バレッラ……。
しかし、そういった候補がいるなかで、守備陣を牽引するDFミラン・シュクリニアルの存在も忘れることはできない。彼もまた、2021-22シーズンのインテルにおいてはキーマンとなる男のはず。その貢献度の高さは現地時間28日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節のシャフタール・ドネツク戦でも見て取れた。
この試合、インテルはウクライナの強豪相手にスコアレスドローとなったが、なんとか無失点で切り抜けることができたのはシュクリニアルの貢献が大きかったと言っていいだろう。多くの時間でシャフタールに攻め込まれたインテルだが、失点を覚悟するような場面でも同選手は決死のクリアを敢行。押され気味の雰囲気のなかで、彼ひとり気を吐いていた印象は強い。
そんなシュクリニアルの貢献度の高さはスタッツにも表れており、このシャフタール戦で同選手はチームで最も多い4本もシュートブロックや3回のクリアを記録。地上戦でも7回中4回に勝利し、57.1%の勝率でチームの守備を支える存在となった(データサイト『SofaScore』より)。
このシャフタール戦に象徴されるように、チームが劣勢のなかでも自分の強みを発揮できるシュクリニアル。やはり味方をプレイで引っ張る男こそ、今季インテルにおける最重要人物か。不屈のセンターバックの活躍には今後も注目だ。