衰え感じさせぬロナウド photo/Getty Images
まだ若い選手には負けていられないか
今夏マンチェスター・ユナイテッドへ復帰したFWクリスティアーノ・ロナウドには、運動量が少ないとのイメージを抱いている人も少なくないだろう。元より守備意識の高い選手ではなく、年齢も36歳とベテランだ。
しかし、数字で見ると印象は変わってくる。ここまで英『The Sun』によれば、ロナウドはプレミアリーグにて1試合平均9.3kmの走行距離を記録しており、1試合平均スプリント数は15.1回だという。
この数字はトッテナムFWハリー・ケイン、チェルシーFWロメル・ルカクと比較しても遜色ない。

ルカクは想像より走行距離が多くない photo/Getty Images
勝負所のスプリントは健在
ケインは1試合平均走行距離こそ10kmとなっているが、スプリント数は11.1回。ロナウドより少ないのだ。
ルカクの場合は走行距離が8.6km、スプリント数は10.2回となっており、こちらもロナウドより少ない。
ロナウドはキャリアの多くをウインガーとしてプレイしており、前線でどっしり構えるというよりは、機を見てゴール前に顔を出すのがもともとのプレイスタイルだった。年齢とともに得点を取ることにフォーカスしたプレイを見せるようになってきているが、ここぞの得点機を活かすための走りに妥協がないことはこの数字からも見て取れる。
同メディアもロナウドが勝負所を見抜いてスプリントをかけるのが上手いと評価しているが、回数そのものも他のストライカーに負けていない。
肝心の得点部分もチャンピオンズリーグで3試合連続得点を挙げるなど結果は出ている。肉体の衰えを感じさせないパフォーマンスは見事で、まだ5年はプレイ出来るのではと思わせる状態を維持している。