サンチョはまだ本領発揮できず photo/Getty Images
そろそろ結果を出さなければ厳しい
プレミアリーグも開幕から10試合。そろそろ新戦力の成功組と失敗組が分かれる頃だ。
例えばアーセナルがシェフィールド・ユナイテッドから獲得したGKアーロン・ラムズデールは大ヒットで、冨安健洋やヌーノ・タヴァレスも成功組に入れていいだろう。
そんな中、大物プレイヤーたちには厳しい視線が向けられている。
英『FourFourTwo』が失敗組に名を挙げたのは、今夏にドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへやってきたFWジェイドン・サンチョだ。
ここまでリーグ戦で0得点0アシストと大苦戦しており、お世辞にも期待に応えているとは言えない。まだ10試合経過時点ではあるものの、嫌な空気が漂い始めているのは間違いない。
英『Daily Star』ではサンチョが「ドニーver2.0」と呼ばれていると取り上げているが、ドニーとはアヤックスから加わったMFドニー・ファン・デ・ベークのことだ。ファン・デ・ベークも当初は期待されていたが、指揮官の構想に入っていない。7300万ポンドで獲得されたサンチョも同じ道を歩んでしまうのだろうか。

サウールも苦戦中 photo/Getty Images
高額な移籍金が動いたプレイヤーには厳しい視線が
大物プレイヤーでは、アトレティコ・マドリードからチェルシーに加わったMFサウール・ニゲスも失敗だろう。
サウールの場合、周囲の選手が好調を維持していることもあって出番を確保できていない。プレミアへの適応に苦労しているところもあり、スタメン奪取には時間がかかるだろう。ここまでは少々影が薄くなっている。
高額な移籍金が動いているケースでは、ノリッジ・シティからアストン・ヴィラへ移籍したMFエミリアーノ・ブエンディアも成功とは言い難い。
ブエンディアは今夏の人気者の1人で、最終的にはアストン・ヴィラが3500万ポンドで引き抜いた。しかし、ここまでは8試合に出場して1得点1アシストと成績が寂しい。アーセナルも関心を示していたが、結果的には逃して良かったのかもしれない。
失敗組の中で1番の衝撃はサンチョだが、ここから巻き返せるだろうか。クリスティアーノ・ロナウド加入によって主役の座は奪われてしまい、ここまでは苦いマンチェスター生活となっている。
そろそろ新加入組も本格的にジャッジされる時期を迎えており、大金のかかっているプレイヤーへの視線はますます厳しくなっていくことだろう。