ベティス戦でもゴールを決めたカラスコ photo/Getty Images
ドリブルのキレが凄い
優秀な選手たちが集まる今のベルギー代表は黄金世代と呼ばれており、次回のワールドカップ・カタール大会ではタイトル獲得が期待されている。しかし、その黄金世代をけん引していたエデン・アザールが絶不調であり、このままトップフォームに戻りそうにない。
アトレティコ・マドリードのMFヤニック・フェレイラ・カラスコだ。一時は中国リーグに行くなどトップレベルを維持することはできないといわれていたベルギー代表だが、2020年にアトレティコに復帰すると、チームの主力として昨季はリーグ優勝に貢献している。クラブでは主にウイングバックとして起用されているが、昨シーズンは10アシストを記録するなど、数字も残しており、攻撃面で違いを見せている。
直近のレアル・ベティス戦でもゴールを決めたカラスコ。左サイドで高い位置を取ると対峙するマルティン・モントーヤを深い切り返しでかわし、左足を振り抜いてニアサイドにゴールを決めている。この場面以外でも彼のテクニックは光っており、ベティス戦ではチームトップとなる7回のドリブルを成功させている。こういったドリブラーがウイングバックを務めることになれば自陣での不用意なドリブルやパスミスといった軽率なプレイを選択してしまう選手も多いが、カラスコは正確なパスワークからロストを避けており、安定したパフォーマンスを披露している。
アザールとは違いキレのあるプレイを見せるカラスコ。今の状態を継続できればカラスコ、ロメル・ルカク、ケビン・デ・ブライネのトリオがベルギーの黄金世代を支えることになりそうだ(データは『WhoScored.com』より)。

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