ハーランドの代役として期待がかかるティッゲス photo/Getty Images
エースの復帰は年明け後か
エースの復帰は、どうやら年明け後ということになりそうだ。現在、股関節を負傷して離脱を強いられているドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド。
そして独『Spox』によると、ハーランドの容態はあまり芳しくないようで、年内の復帰は難しいという見方が強まっている。これに関しては父親も「リハビリはうまくいっているが、すぐに試合へ戻るのは難しいだろう。クリスマス前に何試合か出場できれば最高だけど、現状では厳しいかな」(ノルウェー『TV2』より)と語っており、信憑性は高そうだ。となると、ドルトムントはエース不在となる年内の公式戦で誰をハーランドの代役に立てるのか。
圧倒的な得点力を誇るハーランドの代役を完璧に務め上げることのできる選手はいないだろうが、期待したいのはシュテファン・ティッゲス(23)だ。2019年夏にオスナブリュックから引き抜かれ、昨季ドルトムントでのデビューを果たしたばかりのストライカー。身長193cmのサイズを活かしたヘディングを最大の武器とする選手で、先日行われたブンデス第10節のケルン戦では嬉しいドルトムント初ゴールも記録している。
まだ粗削りな面が多いとはいえ、身長の高さをはじめとした素材の良さを感じさせるティッゲス。これまではハーランドや新加入FWドニエル・マレンの陰に隠れていたが、彼もまた育成の名門であるドルトムントが見出した逸材であることは間違いない。出場機会さえ増えれば、覚醒への道筋は見えてくるか。ハーランドの離脱は痛すぎるものの、ドルトムントにとって大きな可能性を秘めたティッゲスにチャンスが増えるのは悪くない。
年内のエース不在が濃厚となったドルトムントだが、まだ才能のある逸材はベンチに控えている。はたして、このチャンスをティッゲスは活かすことができるのか。23歳の大きな成長には期待したいところだ。