日本の切り札になってほしい三笘薫 photo/Getty Images
日本の攻撃に創造性を加えられるのは……
日本代表の攻撃は誰が牽引していくのか。現在は組織で崩すことに苦労しているところがあり、アジア最終予選は6試合を消化して5得点しか奪えていない。
ブラジル『Globo Esporte』が新たな攻撃の柱として絶賛したのは、先日1-0で勝利したオマーン戦にて途中出場から違いを生んだロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ所属のFW三笘薫だ。
独特なリズムがある三笘のドリブルは川崎フロンターレでプレイしていた頃より観衆を魅了してきたが、同メディアはその姿にポルティモネンセFW中島翔哉を重ねている。
森保ジャパン発足当時に10番を任されていた中島も、独特なアイディアとテクニックを持つドリブラーだ。攻撃にアクセントを加えられる存在であり、創造性という点では森保ジャパンでも群を抜いていた。
「才能あるウイングの三笘はボールを持つたびに最低1人は相手DFをかわし、日本の攻撃を水からワインに変えた。個人で違いを生む選手は、中島翔哉以降出てきていなかったものだ」
同メディアはこのように三笘を評価する。もっとも中島もポルティモネンセで調子を取り戻しつつあり、すぐ代表へ戻ってくるかもしれない。そうなった場合は再びスタメンに入ってくるだろう。
それでも三笘が攻撃に違いをプラスできる選手なのは間違いない。ここ2年ほどは新型コロナウイルスの影響もあり、代表で集まれる機会やマッチメイクにも制限がついてきた。攻撃組織の構築に苦労するのであれば、個の力で打開してくれる選手に頼るのも手だろう。三笘や中島はそれが出来る選手だ。
ワイドな位置から日本の攻撃を面白くしてくれるのか。その可能性にサポーターも大きな期待をかけているはずだ。