ドイツで結果を残している伊藤洋輝 photo/Getty Images
ビルドアップでの崩しが可能となる
ブンデスリーガ第13節シュツットガルト対マインツ戦が行われ、DF伊藤洋輝の先制ゴールを含む2得点を決めたホームチームが勝利を挙げている。移籍後リーグ戦初ゴールを決めた伊藤だが、現在はジュビロ磐田からローン移籍での加入となっている。
このように一気にステップアップに成功した伊藤だが、今後のサムライブルー入りも現実味を帯びてきている。
アンダー世代での代表歴がある22歳の伊藤だが、フル代表の招集はなく、先日行われた東京五輪でもメンバー入りは叶わなかった。それでも、ドイツではリーグ戦、カップ戦を合わせて既に9試合に先発しており、高い評価を得ている。
そんな伊藤だが、代表では珍しいレフティのセンターバックになるだろう。サンプドリアの吉田麻也もアーセナルの冨安健洋も右利きの選手であり、彼らとの差別化もできる。
レフティであることでの利点は、やはりビルドアップでのやりやすさだ。左サイドから組み立てる場合は、より選択肢の広いレフティは重宝されることになる。欧州で結果を残しているマンチェスター・シティではアイメリック・ラポルトが、レアル・マドリードではダビド・アラバといった左利きの選手が左CBに配置され、ビルドアップで重要な役割を果たしている。
また、伊藤の躍進で代表の幅も広がる。現状では吉田と冨安がCBでは実力が抜けているが、伊藤が入ることによって冨安をクラブでプレイしている右SBで起用することができる。更にシュツットガルトで3バックの一角としてプレイしており、森保ジャパンでも3バックの導入が考えられることになる。
左利きのCBが入ることによって一気に層が厚くなるサムライブルー。まだ未招集のプレイヤーではあるが、ドイツで活躍する守備者であれば呼ばれるのも時間の問題か。