ヴェローナでプレイするジョバンニ・シメオネ photo/Getty Images
代表でプレイする実力はあるはず
今もアルゼンチン代表の前線にはインテル所属のラウタロ・マルティネス、ホアキン・コレア、リーベル・プレートで注目を集めるフリアン・アルバレスなど魅力的な人材が揃っているが、その中に割って入れないのだろうか。
現在セリエAでラウタロ、コレア以上に得点を奪っているアルゼンチン人FWがヴェローナ所属のジョバンニ・シメオネである。
ここまで11得点を挙げており、チーロ・インモービレ、ドゥシャン・ヴラホビッチに次ぐ得点ランク3位につけている。
シメオネはやや変わったキャリアを歩んでいる選手で、今季の二桁得点によって2016-17シーズンのジェノア時代(12点)、2017-18シーズンのフィオレンティーナ時代(14点)、2019-20シーズンのカリアリ時代(12点)、そして今季のヴェローナと、セリエA4クラブで二桁得点を達成することになった。
ただ、代表とはあまり縁がない。これまでアルゼンチン代表で5試合プレイしているが、最後にプレイしたのは2018年だ。
シメオネの場合はややアップダウンがある。2017-18シーズンにフィオレンティーナで14得点を挙げたのに、その次のシーズンは6得点までダウン。
2019-20シーズンには12点を挙げて再び評価を高めたが、その次のシーズンはまた6得点まで減った。このアップダウンがなければ、代表からも声がかかったはず。
今季はカリアリからのレンタルでヴェローナに加わっているが、シメオネも26歳。そろそろ上位クラブで腰を落ち着けたい年齢だ。
実力的にはアルゼンチン代表に入ってもいいはずだが、セリエA通算61得点のストライカーでも入れないのか。他国の代表なら間違いなく入っているはずで、アルゼンチンFW陣の競争力を感じさせる結果となっている。