マンUで急速の評価を回復させているフレッジ photo/Getty Images
今季序盤戦は批判受けるも
2021-22シーズン序盤戦におけるマンチェスター・ユナイテッドでは、MFフレッジのパフォーマンスがひとつ悩みの種となっていた。中盤の強度を上げるために守備的MFとして起用されていた同選手だが、そのプレイは低調続き。
しかし、オーレ・グンナー・スールシャール前監督が解任されたことがキッカケなのか。近頃のフレッジは瞬く間に輝きを取り戻している。マイケル・キャリック暫定政権、そしてラルフ・ラングニック現政権において、同選手は中盤で攻守に欠かせない存在になったと言っていい。
アグレッシブな守備で相手からボールを奪い、素早く味方のカウンターにつなげる一連の動きは秀逸と言うほかない。90分を通してピッチの至るところに顔を出す中盤戦士。高い位置からの守備を重視するラングニック監督のサッカーにとって、フレッジはピタリとハマるピースだったというわけだ。それにしても、この変貌ぶりに驚いている人は多いだろう。
そんなフレッジの逆襲劇は、マンUが予定している冬の補強戦略にも影響を及ぼすかもしれない。今回のマーケットで同クラブは中盤の大型補強を敢行すると噂されていたものの、フレッジが計算できるようになったことで当初予定されていたほど大幅な改革に乗り出す必要はなくなったか。新たな守備的MFは必要でも、複数人を確保することはないかもしれない。
マンUの中盤で急速の評価を回復するフレッジ。