ローマ戦で素晴らしい活躍を披露したメニャン photo/Getty Images
若いCBコンビで臨んだローマ戦だったが
やはり、2021-22シーズンのACミランにおいてこの男の存在は大きすぎる。現地時間6日に行われたセリエA第20節のASローマ戦は、多くのミラニスタにそんな感想を抱かせるゲームとなった。
このローマ戦にて、ミランは苦しい台所事情からセンターバックにピエール・カルル(21)&マッテオ・ガッビア(22)という若いコンビを起用。シモン・ケアーの長期離脱に加え、アレッシオ・ロマニョーリとフィカヨ・トモリが新型コロナ陽性との情報が伝えられるなか、経験の浅い最終ラインで試合に臨むこととなった。それゆえ、守備陣に関しては多少の心配があったのは間違いない。
だが、そんな心配をよそにミランは3-1でローマに完勝。そして、この勝利に多大な貢献を果たしたのがメニャンだ。スクランブルで先発を果たした若いCBコンビも奮闘を見せたが、その後方からチームを支えた守護神の存在感は別格。ミランはこの試合で何度かローマに決定的なシーンを作られたものの、メニャンはそのほとんどのシュートを超人的な反射神経でセーブした。40分にはタミー・エイブラハムに得点を許したが、これは目の前でシュートコースを変えられただけあってノーチャンスだったと言っていい。
加えて、相手が仕掛けてきたサイドからの高速クロスを直接キャッチしたり、味方最終ラインの裏に生まれるスペースのケアも怠らなかったメニャン。ロングボールを駆使しながら攻撃の起点になった面も見逃すことはできず、あらゆる部分で彼はミランに欠かせない存在になっていた。若いCBコンビも、彼が後方にいたからこそ自分の仕事に集中できたというのはあるだろう。
守備陣に圧倒的な安心を与えるミランの頼れる守護神。ミランは最終ラインに不安を抱えている状況だが、彼のおかげで大崩れすることはないかもしれない。