昨夏マンUが獲得したサンチョ photo/Getty Images
現状には厳しい評価が
アレックス・ファーガソン氏の退任以降1度もプレミアリーグを制覇できていないマンチェスター・ユナイテッドは、ここ8年ほどの間で何度も迷走と呼べる補強を繰り返してきた。
昨夏のFWクリスティアーノ・ロナウド復帰もその1つに含まれるかもしれないが、お金をかける割に結果が出ないのだ。
英『Football365』は「プレミアリーグにおける2012年以降のワースト補強」を1年ごとに振り返っているが、そこではマンUの選手が目立つ。
まず2014年はMFアンヘル・ディ・マリアだ。レアル・マドリードより5970万ポンドもの移籍金で獲得したが、ルイ・ファン・ハールの下でフィットせず。その後のパリ・サンジェルマンでの活躍を考えれば、ディ・マリアの才能を活かせなかったのは痛すぎた。
翌年の2015年はPSVから獲得したFWメンフィス・デパイだ。クラブの象徴でもある7番を背負ってNewスターになることが期待されたが、プレミアリーグでは真価を発揮できず。才能はあったが、それを発揮しきれなかった印象だ。
2018年には、アーセナルから迎えたFWアレクシス・サンチェスも失敗に終わった。アーセナルでの活躍を期待していたサポーターは多かったはずで、すでにプレミアリーグで通用することは証明済みだった。
しかし、サンチェスはマンUで5得点しか奪えず。ピークを過ぎ始めていた時期だったのかもしれないが、こちらも7番を背負って大失敗することになった。
そして2021年夏。
まだ移籍から1シーズン経過していないため、ワーストとジャッジするのは早い。しかし、プレミアリーグ16試合で1点しか奪えていないのは厳しい。サンチョにも次期7番候補との期待はあるが、現状の成績ではクラブの象徴になれないだろう。
移籍金も7300万ポンドと高額だ。来季もこの成績が続くようなら、サンチョも失敗例と確定してしまうだろう。ドルトムントでは大活躍だっただけに、マンUでその才能を発揮できるか。