ヴェネツィア戦で値千金の決勝ゴールを挙げたジェコ photo/Getty Images
枠内シュートも増加
序盤戦のゴールラッシュから一転、近頃はなかなか得点を決め切ることができていなかった。しかし、インテルのベテランストライカーはここから再びエンジンを掛けていくことができるのか。
今季序盤戦は昨夏移籍市場でチェルシーへと向かったベルギー代表ロメル・ルカクの代役として、第9節終了時点でリーグ戦7ゴールを挙げていたジェコ。自慢の高さを前面に押し出しながら、決めるべきところできっちり得点も奪う。その働きぶりは見事にルカクの抜けた穴を埋めていたと言っていい。
しかし、そこからジェコはしばらくゴールから遠ざかった。第10節から前節までのセリエA12試合で彼が奪った得点はわずかに「1」。前線でボールを収める役割こそ遂行していたものの、ストライカーとして最も求められるフィニッシュの部分に関しては物足りなさが残っていた。
だが、このヴェネツィア戦でジェコは大仕事をやってのけた。1-1で迎えた終了間際の90分、DFデンゼル・ダンフリースが供給した右サイドからのクロスに頭で合わせて値千金の逆転ゴールをゲット。ほかにもゴールに迫るシーンは何度か見せており、復調の気配を感じさせる一戦になったと言っていいだろう。
数試合前まではシュートがなかなか枠内に飛ばない印象も強かったが、このヴェネツィア戦では総シュート数6本のうち4本が枠を捉えていたというのも好印象のジェコ(データサイト『SofaScore』より)。あとは上位クラブ相手にどこまでやれるかというのが問題になってくるが、今後少しずつこのベテランストライカーは調子を取り戻してくるのだろうか。