インテルで活躍続けるサンチェス photo/Getty Images
複数コンペティション戦うインテルにとって心強い存在
3番手と言うべきなのか、インテルで特長的な働きを見せているのが33歳のFWアレクシス・サンチェスだ。
インテルの前線にはラウタロ・マルティネスとエディン・ジェコがおり、指揮官シモーネ・インザーギは重要なゲームでこの2人を先発させることが多い。
チャンピオンズリーグのグルーステージもサンチェスは全試合ベンチスタートとなっているため、序列的には3番手とも言えるだろう。しかし、サンチェスはチャンスを与えられるたびに決定的な働きを見せている。
今年1月のイタリア・スーパー杯のユヴェントス戦では延長後半にチームを勝利へ導く決勝ゴールを挙げ、コッパ・イタリアでもベスト16のエンポリ戦、ベスト8のローマ戦でネットを揺らしている。延長戦でも結果を出してくる勝負強さはさすがの一言で、その勝負勘は33歳の今も失われていない。
サンチェスは2018-19シーズン途中まで在籍していたマンチェスター・ユナイテッドで少し成績を落としたところがあり、年齢的にピークを過ぎたと考えた人もいただろう。昨季もインテルではロメル・ルカクとラウタロの2トップが1番手だったため、サンチェスの出番は限られていた。
それでも、サンチェスはインテル加入から徐々に状態を上げてきている。伊『Calciomercato』もサンチェスの働きを称賛し、2023年夏までとなっている契約をどうすべきかとインテルの判断に注目している。
たとえ3番手FWだったとしても、これほど頼もしい3番手FWはいない。サンチェスの代役を見つけるのは簡単ではないだろう。
今のインテルは複数選手が結果を出していることもあって層が厚いと言われているが、サンチェスはその代表的選手だ。