ミランで活躍するレオン photo/Getty Images
かつてのミランでは考えにくいスタイルか
最近のミランは若い選手を中心に補強をヒットさせているが、すべての補強がいきなり当たったわけではない。加入当初は苦戦していた選手もいる。
ただ、今のミランは辛抱強く若手にチャンスを与えている。モデルの1つに挙げられるのはFWラファエル・レオンだろう。
伊『Gazzetta dello Sport』はミランが2年半の時をかけてレオンを育てたと称えているが、2019年の夏にフランスのリールから3000万ユーロの移籍金で加入したレオンは才能を開花させるまでに時間がかかった。
2019-20シーズンは6得点1アシスト、昨季は6得点6アシストと、どこか物足りないところがあったのだ。まだ22歳と若い選手ではあるが、ポルトガル人選手であることからクリスティアーノ・ロナウド2世候補との期待もあった選手だ。1シーズン目からの大活躍を望んでいたサポーターも多いはず。
想定より時間はかかったかもしれないが、レオンは確実にレベルアップしている。今季はすでに7得点3アシストと昨季の得点数を超えており、アタッカーとして一段上の選手になった印象がある。
思うような結果が出ない時もミランはチャンスを与え続け、加入からは2シーズン続けてリーグ戦30試合以上に出場させている。古き時代のスターだらけのミランならば2シーズン結果が出なかった時点で見切りをつけていたかもしれないが、今のミランには若手を育てる我慢強さがある。
今季はミラン移籍後初の二桁得点も見えている。ミランが待った甲斐はあっただろう。