個人としても結果にこだわるシーズンへ photo/Getty Images
柴戸が2点目のゴールを決める
浦和レッズはJ1第9節でヴィッセル神戸と対戦。互いに点を取り合うシーソーゲームは2-2のドローで決着した。
1-1で迎えた19分、CKから馬渡和彰がニアを目掛けてボールを蹴ると、伊藤敦樹が逸らし中央で待っていた柴戸がヘディングで得点を決め、早い時間に逆転に成功する。CKでニアサイドからファーサイドへとボールを動かして得点を決める形は、チームが準備してきたものだろう。狙い通りのゴールで神戸守備陣を翻弄した。
昨季浦和に就任したリカルド監督によって柴戸は大きな飛躍を遂げている。昨シーズンは22試合に先発し、キャリアハイとなる30試合出場を経験。持ち前の守備力はさらに磨きがかかり、足元の技術も向上してポゼッション時には華麗にプレッシングをかわすなど、中盤において攻守で存在感を発揮している。
そんな柴戸は、今季はさらなる進化を見せてくれそうだ。同選手は今試合後のインタビューで「(今季は)得点やアシストを意識している」とコメント。個人のパフォーマンスでも結果にこだわるシーズンとなるかもしれない。これまでは4年間で3得点3アシストと、得点よりもそれにつなげる守備が武器となり、縁の下の力持ちとして貢献してきた。そんな柴戸が、今季はゴールでもチームの勝利に欠かせない存在となる可能性を見せている。