代表でもクラブでも序列を落としているジェズス photo/Getty images
立場は苦しい
ブラジルサッカー連盟は11日、3月に行われるワールドカップ・カタール大会に向けたメンバーを発表している。すでにカタール大会への出場は決まっている中での召集であり、テストの意味合いも含めてアーセナルのガブリエウ・マルティネッリが初招集されている。
新戦力も入り、カタール大会優勝に燃えるブラジル代表だが、ここまでは常連として選ばれていたマンチェスター・シティのガブリエウ・ジェズスが招集外となっている。ジェズスは1ヵ月ほど負傷の影響からシティで離脱しており、復帰明けということで招集外になったと考えられるが、シティでの出場機会減少も選ばれなかった一つの要因だといえる。
パルメイラスから2017年にシティにやってきたジェズス。立場としては現在と変わらず控えだったが、少ないプレイタイムでゴールを決めることができる選手であり、17-18シーズンには1673分で13ゴール3アシストを記録している。しかし、今季はここまで1341分で2ゴール7アシストと得点が少なく、24歳となった今でも控えから抜け出せていない。
英『manchester evening news』では元ブラジル代表のリバウドが、ジェズスはシティでペップから信頼を取り戻す必要があると語っている。怪我もあったが、2022年のジェズスは存在感がなく、スポルティングCP戦のパフォーマンスもそこまでよいものではなかった。初招集のマルティネッリは好調であり、他の既存メンバーであるリーズのハフィーニャやエヴァートンのリシャルリソンは継続してピッチに立ち、数字を残している。
シティがボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドを獲得すればこの状況はさらに苦しくなる。現状センターフォワードでプレイしているフィル・フォーデンがサイドや中盤でプレイするようになり、今季サイドでの出番が多いジェズスとフォーデンがライバルとなる。
セルヒオ・アグエロが抜けたことでさらにチームの序列が下がってしまったジェズス。彼自身が移籍を望んでいるとの話は出ていないが、アトレティコ・マドリードが獲得を希望するとの話も出ており、今後の動向に注目したい。