神戸では郷家が攻撃を牽引 photo/Getty Images
2人は世界へ羽ばたくか
急ピッチで進むアジアチャンピオンズリーグ(ACL)東地区のグループステージも残すところあと1試合。その中で世界的に注目を集めている2人の若手がいる。
1人は、グループJで勝ち点7を稼いで首位に立つヴィッセル神戸より22歳のMF郷家友太だ。
このグループは中国の上海海港が新型コロナウイルスの影響もあって出場を辞退しており、チェンライ・ユナイテッド、傑志、神戸の3チームで戦う変則的なグループとなっている。
その中で神戸の実力は一歩先を行くが、チームはMFアンドレス・イニエスタを欠いている。その中でチームを牽引するのが郷家で、ここまでは2得点を記録。『ESPN』は「郷家の勤勉かつ独創的なプレイはイニエスタ不在下で攻撃に違いをもたらした」と評価。今年ここまでののACLで輝きを放つ選手にリストアップしている。

橘田もすっかり主力に photo/Getty Images
さらにもう1人。川崎フロンターレ所属の23歳MF橘田健人だ。神村学園、桐蔭横浜大学を経て川崎へ加入した橘田は、昨季もチームの主力だった。
今年もそれは続いているが、同メディアは2年目の橘田を「僅か1年で日本の王者・川崎にて未知なるプレイヤーから不可欠なプレイヤーに変わった小柄なゲームメイカーであり、まさに流星のよう」と評する。
昨年は開幕当初こそバックアッパーからの登場だったが、後半戦からはポジションを確保。168cmと小柄な選手ではあるが、今や川崎に欠かせぬ選手の1人だ。
他に同メディアはカタールのアル・ドゥハイルに所属し、グループステージで8ゴールと爆発するFWエジミウソン・ジュニオールも今年のACLで輝いている選手に挙げているが、前回王者アル・ヒラル(サウジアラビア)などカタール勢とサウジアラビア勢は日本勢にとって強烈な相手となってくるはず。
そうした相手と日本の若い選手が決勝トーナメントで戦えるのは貴重な経験となるはずで、郷家や橘田らを含め日本の若手が上のステージで輝きを放つ展開に期待したい。