ニームで主力となる植田 photo/Getty Images
リーグ・ドゥを戦う植田
前回のFIFAワールドカップ・ロシア大会で23歳ながら日本代表に招集され、将来の主力として活躍に期待されたセンターバックが植田直通だ。その後は海外に挑戦してプレイを続けるものの、この4年で当時と立場はあまり変わっていないかもしれない。
植田はロシア大会後に鹿島アントラーズからベルギーのサークル・ブルージュへ移籍。ジュピラー・プロ・リーグでしのぎを削ると、2020-21シーズン途中からはニームへ加入してフランスへと挑戦する。9試合に出場して終盤は主力となるも、チームはリーグ・ドゥへ降格となってしまう。
それでもチームに残留した今季は、28試合に出場してレギュラーを獲得。ただ、チームは2部降格1年目を9位で終了するという苦しいシーズンとなった。
この4年間でベルギーやフランス2部で自身の評価を高めてきた植田だが、ボローニャからアーセナルへと移籍した冨安健洋や、マンチェスター・シティに所属しフローニンへン、シャルケといったクラブで主力となる板倉滉など、森保一監督が率いる日本代表で若いセンターバックが台頭。さらにシュツットガルトで活躍する伊藤洋輝ら、新顔もすでに出てきている。
また吉田麻也、冨安が離脱となった代表でファーストチョイスに選ばれたのは板倉と谷口彰悟だった。アピールする絶好のチャンスだった植田だが、2試合で出場時間はゼロ。W杯アジア最終予選では、敗戦した初戦のオマーン戦のみの出場と悔しい思いをしている。今大会も当落線上にいる植田だが、厳しい日本代表のセンターバック争いを勝ち抜くことができるか。