マンチェスター・シティを驚かせたジャロッド・ボーウェン photo/Getty images
数少ないチャンスを決めた
今季のプレミアリーグは最終節までマンチェスター・シティとリヴァプール、どちらが優勝するのか分からない白熱したバトルを繰り広げている。
そんな緊張感の中で行われたウェストハム対マンチェスター・シティ戦は2-2と首位シティが勝ち点を落とす展開に。
特に強力だったのはマイケル・アントニオがボールキープで前線で時間を作り、そこからのジャロッド・ボーウェンの攻撃参加だ。2ゴール目はまさにその形であり、一瞬でシティのディフェンスラインの裏を取り得点を決めた。
この試合2ゴールだったボーウェンはこれで12ゴール10アシストと計22ゴールに関与することになった。今季のプレミアで二桁ゴール、二桁アシストを記録しているのはリヴァプールのモハメド・サラー、チェルシーのメイソン・マウント、そしてボーウェンの3人のみだという。その中でボーウェンはBIG6以外のチームでその数字を残しており、より評価されるべきだ。
このような活躍を見せればビッグクラブが黙っていないのは当然であり、移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏によればリヴァプールが関心を示しているという。エースであるモハメド・サラーの去就が不透明、なおかつサディオ・マネにも移籍の可能性が報じられており、ステップアップも十分に考えられる。
イングランド代表入りも期待していい。ウイングはブカヨ・サカにラヒーム・スターリング、ジャック・グリーリッシュとタレント揃いだが、今季の出来でいえばボーウェンが上にいくことも考えられる。
今季躍進するウェストハムの象徴的存在となっているボーウェン。デクラン・ライスと共にチームを支えており、今後が楽しみな選手だ。