ジュビロ磐田で活躍する鈴木雄斗 photo/Getty images
面白い人材だ
すでに13節までが消化された2022年シーズンのJリーグ。今季は鹿島アントラーズが好調であり、勝ち点28ポイントで首位に。
水戸ホーリーホックでキャリアをスタートさせ、その後川崎フロンターレなど複数のクラブを渡り歩いて昨季磐田に加入している。複数のポジションでプレイできるユーティリティプレイヤーで、磐田では右ウイングバックが多いが、左ウイングバックやセンターバックでもプレイしている。ほかにもFWやMFでも起用されるなど、多様性を持つ。
そんな鈴木は今季開幕戦のアビスパ福岡戦から右ウイングバックとして全試合にフル出場しており、5ゴール4アシストの計9ゴールに関与している。これは鈴木優磨の10ゴールに続く、リーグで2番目の好成績だ。
鈴木の強みは前述したユーティリティ性など複数あるが、やはりアタッキングサードでの効果的なパスは素晴らしい。その場に応じてスルーパスやクロスを使い分け、好機を演出していく。
日本代表入りは現実的ではないかも知れないが、鈴木や横浜F・マリノスの水沼宏太のように一芸に長けた選手の選出も面白いか。水沼はクロスの名手であり、昨季は9アシストを記録した。ピンポイントで相手の欲しい場所にパスを届ける能力に長けており、この鈴木、水沼は最後のパワープレイ要因としてサムライブルー入りを期待したい。
今季10ゴールに関与する鈴木優磨に続く9ゴールに絡んだ鈴木雄斗。J2で長くプレイしていた苦労人で、J1でも問題なく通用している。今季確実に名を売っている選手で、今後に注目だ。