チェルシー行きが濃厚なラヒーム・スターリング photo/Getty images
違ったタイプのFWを取った
昨季1億1500万ユーロで獲得したロメル・ルカクをインテルに手放し、前線の再構築を目指すチェルシー。獲得候補に挙がっているのはリーズ・ユナイテッドのハフィーニャとマンチェスター・シティのラヒーム・スターリングだ。
英『90min』ではルカクが抜け、彼らが加わった際のシステムを予想している。まず3バックを継続することになれば[3-4-3]となり、最前線にカイ・ハフェルツ、その下2枚のシャドーにハフィーニャとスターリングが置かれている。
ハフェルツは偽9番として動き、スターリングとハフィーニャはその空いたスペースを使うことを求められるだろう。スターリングはティモ・ヴェルナー同様にチャンスを嗅ぎ分ける能力が高く、ゴール前でのポジショニングは別格だ。重要な場面での決定力は気になるところだが、昨季シティで13ゴール挙げたように二桁得点は期待できる。
ハフィーニャはよりチャンスメイクが求められることになるか。リーズでは昨季ビッグチャンスクリエイト数が10回とチーム最多の数字を残しており、シュートやドリブルだけでなくアイデアのあるパスを供給することができる。スターリングよりも万能型であり、トーマス・トゥヘル監督はそこを高く評価したのだろう。
もう一つの案としてはここにメイソン・マウントをトップ下に加えた[4-2-3-1]だ。スターリング、ハフィーニャの強みはシャドーでもウイングでも起用可能な点であり、このシステムを実現させることができる。昨季はウイングバックに怪我人が続出した際は4バックを採用するなどトゥヘル監督は柔軟な考えを持っており、併用という可能性もある。
よりワイドでプレイできるハフィーニャとスターリングを望むチェルシー。昨季は両者ともにリーグ戦で二桁得点を記録しており、怪我が少なくシーズンを通して計算することができる。とくにスターリングはプレミアでの経験は豊富であり、来季のチェルシーの攻撃陣は目新しいものになっているだろう(データは『SofaScore』より)。