PSGでプレイするサラビア photo/Getty Images
昨季はスポルティングCPで大活躍
現在アジアツアーを展開しているパリ・サンジェルマンでは、やはり前線のMNMが大人気だ。キリアン・ムバッペ、ネイマール、リオネル・メッシの3枚がボールを持つたび、スタジアムに詰めかけた日本のサッカーファンの視線が集中する。
しかし、ネームバリューだけでサッカーが出来るわけではない。今季よりチームを指揮するクリストフ・ガルティエは[3-4-1-2]のシステムをテストしているが、前線に並べられたMNMがユニットとして機能するかはもう少し慎重に見ていく必要があるだろう。
その中で気になる存在がレンタル先のスポルティングCPから戻ってきたスペイン代表MFパブロ・サラビアだ。
今の3バックシステムを継続するなら、サラビアのポジションは前線3つのポジションのどれかになる。そこはMNMで埋まっているため、サラビアがスタメンを確保するのは現実的ではないかもしれない。しかし、サラビアは先日の浦和レッズ戦で強烈ミドルを叩き込むなど状態が良く、なおかつ周囲の選手と合わせるのが上手い。スペイン人選手らしくボールを受けるポジショニングも優れており、サラビアを入れる方が攻撃が機能するなんてこともあるかもしれない。
サラビアは昨季スポルティングCPでリーグ戦15ゴール6アシストと結果を出しており、今年のワールドカップ・カタール大会にもスペイン代表として参戦する可能性が高い。つまり日本代表にとってのライバルだ。
スペイン『MARCA』によると、サラビア自身も非常に状態が良いと語る。
「スポルティングでのシーズンはとても良いものだった。
メッシ、ネイマール、ムバッペが自由にポジションを動かしながら繰り出す攻撃は魅力的だが、機能性ならサラビアを入れても面白い。どうしてもビッグネームが多いパリでは目立ちにくく、過小評価されているところがある選手だ。しかし実力的には、MNMの一角を脅かしても不思議はないか。