バログンとの2トップに好感触を得た伊東純也 photo/Getty images
惜しい場面はあった
リーグ・アン第3節ストラスブール対スタッド・ランスの一戦が行われ、1-1のドローに終わった。両チームに日本人選手が在籍しており、ストラスブールの川島永嗣はベンチスタート、スタッド・ランスの伊東は前線での先発となった。
スタッド・ランスのシステムは[3-5-2]で、伊東はアーセナルからのローンプレイヤーであるフォラリン・バログンとコンビを組むことに。
日本代表や前所属のヘンクでは右サイドの高い位置に張ってボールを受けることが多かった伊東だが、スタッド・ランスでは前線である程度の自由が与えられており、場面に応じて中央や左サイドにポジションを取るシーンが目立った。とくに中央でセカンドストライカーのように受ける場面は新鮮であり、新境地を開拓している。
ゴールこそなかったが、伊東のパフォーマンスは称賛に値するものだった。サイドからの仕掛け、高精度のクロス、スピードは群を抜いており、オンターゲットは3本とシュートも枠を捉えていた。2度の決定機のどちらかを沈めることができれば今季初白星の可能性もあったが、決定力は今後の伊東の課題となる。
仏『Madein FOOT』はストラスブール戦を振り返っており、センターバックのヴォウト・ファエス、バログンと伊東の生き生きとした有望なコンビは特筆すべきパフォーマンスだったと称賛している。実際にバログンと伊東で相手を崩した場面もあり、両者ともに今夏の移籍市場でチームに合流したプレイヤーだが、連携面も悪くなかった。
カウンターの場面では伊東にボールが集まるシーンが多く、チームからは早くも信頼されているか。バログンのような相棒もおり、次節リヨン戦では初ゴールを期待したい。