リヴァプール戦で途中出場のマルシャル photo/Getty Images
ここから調子は上向くか
リヴァプールから勝利をもぎとり、開幕3連敗を避けることに成功したマンチェスター・ユナイテッド。この試合では、レアル・マドリードからの移籍が決まったMFカゼミロが早くも会場に駆けつけており、負傷離脱していたFWアントニー・マルシャルも復帰を果たすなど、良いニュースが多い試合となった。
マンUは今夏、バルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングを狙っていたものの、なかなか獲得に至ることができなかった。その影響から、守備的MFの補強が全く進んでいなかったのだが、ここへきてカゼミロという一流の選手を確保することに成功した。
一方のマルシャルは、プレシーズンからゴールやアシストを記録するなど好パフォーマンスを見せていたものの、親善試合のアトレティコ・マドリード戦で負傷してしまい、開幕2試合はメンバー外となってしまっていた。
ところが今回のリヴァプール戦では、そのマルシャルがメンバー入り。1トップでスタメン起用のラッシュフォードが左WGにずれる形で、後半頭から最前線で起用された。
すると後半開始からわずか8分、マンUがリヴァプールに押し込まれる中、カウンターから最前線のマルシャルがボールを収め、ディフェンスラインの裏へとスルーパス。左サイドにいたラッシュフォードがGKアリソン・ベッカーとの1vs1を制し、マルシャルのアシストが記録された。
結果に表れたプレイはこのシーンのみとなったが、やはり前半のラッシュフォードと比べると、マルシャルの方が1トップとして機能している印象があり、彼が開幕からチームにいれば、これまでの2試合の結果も少し違ったのかもしれない。
マルシャルの復帰とカゼミロの加入でようやく戦力が充実した感のあるマンU。他にもウイングや右サイドバックの補強などが噂されているが、あとはFWクリスティアーノ・ロナウドの残留も決めたいところ。この辺りの問題が解決すれば、より現実的にトップ4フィニッシュを目指すことができるだろう。