日本代表での久保建英のベストはどこなのか photo/Getty images
アメリカ戦、エクアドル戦ではどこで起用されるのか
今夏の移籍市場でレアル・マドリードからレアル・ソシエダに加わった久保建英。スペイン4年目となった今季はサイドではなくセカンドストライカーとして起用されるようになり、これが久保にハマった。
そんな久保は9月の2試合の親善試合を戦う日本代表に選ばれた。好調な選手であり、森保一監督はどのように久保を起用するのか。
クラブでの起用法から見ても[4-2-3-1]のトップ下がベストだろう。常にバイタルエリアにポジションを取り、後方からのパスを受けて失わずにチャンスメイクする。視野の広さ、足元の技術の高さは代表でもトップクラスであり、重宝されるはずだ。守備強度も申し分なく、問題なく起用できる。
ライバルは鎌田大地になる。圧倒的なキープ力、得点力を備えたチャンスメイカーで、今季はとくにゴールに絡んでいる。ブンデスリーガでは5試合で3ゴール1アシストと数字を残しており、攻撃面でチームをけん引する。
トップ下を採用する[4-2-3-1]となればこの2人が併用されることになるか。ワールドカップ・カタール大会本戦はグループステージが3試合予定されており、2人でローテーションすることは可能だ。
ラ・レアルで久保は左ウイングでも良さを見せた。それがELマンチェスター・ユナイテッド戦であり、対峙するヴィクトル・リンデロフを技術の高さで圧倒している。代表では三笘薫、相馬勇紀、南野拓実と実力者は揃っているが、今のクオリティであれば問題なくポジション争いに割って入れる。高精度のクロスが武器で、古橋亨梧や町野修斗らに良質なパスを供給できる。
これまでのフル代表ではそれほど存在感を示せていなかった久保だが、クラブでのクオリティを維持できれば十分に代表でも渡り合うことは可能だろう。トップ下では鎌田、左ウイングでは三笘とライバルは強力だが、21歳のサムライはクラブ同様に代表でも地位を高めていくのだろうか。