マインツでプレイするコール photo/Getty Images
急遽センターバックを任されることに
フランクフルトでプレイする長谷部誠は、ブンデスリーガのライバルたちからも一目置かれる存在となっている。38歳の今もトップパフォーマンスを継続していることもそうだが、キャリアの途中で守備的MFからリベロにメインポジションを移して全盛期を迎えたところに注目が集まっているのだ。
「長谷部は38歳でそれをやっているからね」
独『Bild』によると、こう語ったのはマインツMFドミニク・コールだ。長谷部より10歳若いコールは昨年までフランクフルトに所属していたセントラルMFで、昨季はマインツにレンタル移籍していた。今夏には完全移籍でマインツへ移籍しているのだが、そのコールは15日のブレーメン戦で急遽最終ラインを任された。
コールは「何年も前にアウグスブルクで一度だけやったことがある」と振り返っているが、キャリアの中でセンターバックはほとんどやったことがない。
しかしマインツはマキシム・ライチュ、シュテファン・ベルといったDF陣を怪我で欠いており、人員不足の問題から指揮官ボ・スヴェンソンはコールに3バックの一角を任せることになった。
コールは76分までプレイし、結果は2-0と勝利。急造の最終ラインながらクリーンシートを達成することになり、マインツは怪我人の問題を何とかクリアした。
コールが今後どこでプレイしていくかは分からないが、フランクフルトで長谷部の活躍を実際に見ていた後輩でもある。長谷部のようにポジションを下げる選択肢もあるはずで、長谷部モデルはブンデスリーガでプレイするMFたちが目指してもいいものかもしれない。
近年は3バックを採用するチームも増えており、長谷部のようにリベロの位置からチームを攻守両面でコントロールするタイプが増えても不思議はないだろう。