レアルで大きな成功を収めたベンゼマ photo/Getty Images
ずっと白い巨人の最前線をリードしてきた
2009年、レアル・マドリードはFWカリム・ベンゼマをリヨンから引き抜いた。当時のベンゼマには多くのビッグクラブが関心を寄せていたが、最終的にベンゼマが選んだのはレアルだった。
あれから13年。時にはクリスティアーノ・ロナウドをサポートする脇役に徹し、ロナウドが退団してからはゴールゲッターとしてチームを引っ張るなど様々な顔を見せ、ついに今年バロンドールを手にした。ロナウド在籍時はベンゼマがバロンドールを受賞する姿はイメージしにくいものがあったが、30代に入ってから覚醒。レアルの主役として34歳でバロンドールに選ばれた。
過去にはセンターフォワードなのに得点が少ないと批判を浴びることもあったが、レアルはベンゼマを獲得してから実に5回もチャンピオンズリーグを制している。2009年にフロレンティーノ・ペレス会長がベンゼマ獲りに力を入れたのは大正解だったと言える。
英『Daily Mail』によると、ベンゼマはレアル加入を決めた流れについて次のように説明している。
「友人といる時に代理人や家族から電話があって、すぐに家へ戻れと。フロレンティーノが来ていると言われたんだ。家のドアを開け、ただこんにちはと挨拶したのを覚えている。するとフロレンティーノは言った。君は世界最高になる、その場所はレアル・マドリードだと。
2009年といえばロナウドやカカーなど超積極的な補強に動いた年で、ペレス会長の中に強い野望があったのは明らかだ。中でもベンゼマとロナウドは前線の柱となり、多くの成功をもたらした。ベンゼマがこれほど長く活躍するとは予想していなかったかもしれないが、当時のベンゼマ獲得の判断はファインプレイだった。