ジョアン・フェリックスを持て余してしまっているアトレティコ・マドリード photo/Getty images
アトレティコでは居場所がないフェリックス
スペインのラ・リーガはレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリードの3強が支配しており、リーグタイトルは常にこの3クラブのどこかが獲得している。
しかしレアル以外の2強は近年好成績を残せていない。
アトレティコは長年ディエゴ・シメオネ監督が率いているが、今季の出来は褒められたものではない。CLでは前述したように最下位でグループステージを終えており、リーグ戦はレアル、バルセロナに次ぐ3位だが、首位レアルとの勝ち点差はすでに9ポイントにまで広がっている。
アトレティコは堅守を強みとしており、攻撃は前線のタレントに頼ることが多い。そこでベンフィカから獲得されたのが、ポルトガル代表のジョアン・フェリックスなのだが、アトレティコでは思うようにプレイタイムが伸びておらず、今季リーグ戦では487分しかプレイしていない。その中で2ゴール3アシストとさすがの数字を残しているが、チーム内での序列は高くない。
英『BBC』によると、アトレティコはフェリックスへのオファーを喜んで聞き入れるようだ。クラブとの契約は2026年まで残っているが、アトレティコはポルトガルの至宝の能力を最大限引き出すことができておらず、持て余している状態だ。
マンチェスター・ユナイテッドはこの夏フェリックスの獲得についてアトレティコにアプローチしたクラブの一つだ。当時は実現することはなかったが、今は状況が違う。アトレティコは売りに出しており、ユナイテッドは獲得できるだけの資金力を持つクラブだ。
ユナイテッドは最前線のセンターフォワードでプレイできる選手を探している。
フェリックスはセカンドストライカーがベストポジションであり、ラッシュフォードやマルシャルとは違った強みでチームに貢献できる。全体的な能力が高く、より攻撃的なユナイテッドではどんなプレイを見せてくれるのだろうか。アトレティコよりも攻撃時のサポートが多いのは間違いなく、得点数の増加が期待できる。
フェリックスを売りたいアトレティコ。だが、売却するにしても高額な移籍金を要求すると予想でき、そう簡単に支払えるクラブは多くない。ユナイテッドは支払える数少ないクラブであり、ポルトガルの至宝を手にすることになるのだろうか。