レンジャーズ戦で実戦復帰となったフロリアン・ヴィルツ photo/Getty images
後半戦に向けてポジティブな話題となった
昨季ブンデスリーガを3位で終えたレヴァークーゼン。近年では最も優秀な成績を残すことができた。
しかし今季は15試合終えて勝ち点18の12位に沈んでいる。直近の3試合はすべて勝てているが、序盤でのスタートダッシュ失敗が響いている。
その要因は様々だが、一つは中心人物であるフロリアン・ヴィルツの不在が大きい。
日本代表の大迫勇也が所属していたケルンのアカデミーで育ち、2020年にレヴァークーゼンでデビューを果たしたヴィルツ。昨季はリーグ戦やELで大活躍しており、31試合で10ゴール14アシストを記録している。
しかし3月に左膝を負傷。12月現在まで公式戦の出場はない。19歳と若い選手だが、ドイツ代表にも選ばれており、もし万全の状態であればカタールの地で日本代表と対戦していた可能性もある。
独『Bild』によると、ヴィルツはレンジャーズとのトレーニングマッチで実戦復帰を果たしたようだ。実に272日ぶりのことであり、順調にこのまま物事が進めば今後のリーグ戦にも出場できるかもしれない。
「9カ月も休んでいたから、もう緊張には慣れていない。全体としては残念な試合になってしまった。
試合後ヴィルツは同メディアに現在の心境を語っている。キャリア再スタートの日であり、結果は0-3と残念なものになってしまったが、ここから先のことを考えれば意外と悪くないのかもしれない。
レヴァークーゼンはシャビ・アロンソが監督に就任して調子が上向き始めている。昨季のエースであるパトリック・シックのゴールの少なさは気になるが、ヴィルツが中盤からパスを散らせば勢いは戻ることになるか。