アルゼンチン戦でハットトリックを達成したキリアン・ムバッペ photo/Getty images
信じられないスピードで得点を量産していく
FIFAワールドカップ・カタール大会の決勝戦は点の取り合いになった。
まずアルゼンチンがリードを得る。
結果、8ゴールのムバッペが得点王に輝いた。2位は7ゴールのメッシで、3位にはオリヴィエ・ジルーとフリアン・アルバレスが4ゴールで並ぶ。
ムバッペは一つの大会で8ゴールを奪っており、初出場だった2018年のW杯・ロシア大会での4ゴールを合わせると、14試合で12ゴール3アシストと大車輪の活躍を披露していることが分かる。今大会の決勝ではPKがあったとはいえハットトリックを達成しており、これは誰にでも真似できるものではない。
これまでのW杯での通算得点王は元ドイツ代表のFWミロスラフ・クローゼの16ゴールだ。2002年の日韓大会から2014年のブラジル大会までの計4大会に出場してこの偉大な記録を残した。次に来るのは、元ブラジル代表のロナウドで15ゴール。メッシは今大会で7ゴールを積み上げ、計13ゴールとなっている。
ムバッペは23歳と若く、クローゼの数字を更新するのはほぼ確実だ。
突破力だけでなく得点力も持ち合わせるムバッペ。彼を一対一で止められるのはカイル・ウォーカーくらいしかおらず、そのウォーカーも30代と若くない。これまではクリスティアーノ・ロナウドやメッシが時代をけん引していたが、ムバッペがその役割を引き継ぐことになるのだろうか。