ハノーファーとの契約を延長した室屋 photo/Getty Images
カタール大会ではメンバーに入れなかった
2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会、2022年のカタール大会では、主に酒井宏樹が日本代表の右サイドバックを担ってきた。酒井はマルセイユなど海外経験も豊富で、日本人としては珍しい大型サイドバックだ。
では、4年後の2026年大会では誰が右サイドバックを務めるのか。酒井にも可能性はあるが、4年後は36歳と大ベテランになっている。酒井を脅かす後輩の登場が不可欠で、そのポジション争いが代表強化に繋がる。
カタール大会でもプレイした川崎フロンターレの山根視来(29)も候補者だが、海外組ではドイツ2部のハノーファーでプレイする室屋成(28)、オランダのAZでプレイする菅原由勢(22)も代表へ入ってくるべきだろう。
菅原はまだA代表での経験が浅いが、室屋は2017年の代表デビューから定期的に招集されてきた選手だ。カタール大会へ向けたアジア最終予選にも出場していただけに、本大会でメンバーに入れなかったことに特別な思いもあるだろう。
12月30日には、所属するハノーファーとの契約を2025年まで延長したことを発表。その際クラブのマーカス・マンSDは室屋について「セイはスピード、運動量、卓越したメンタリティが特長的な選手だ。彼は常にチームのために全力を尽くしている。特に攻撃的なプレイに関して、彼は大いに成長した。彼がハノーファーに残ることを嬉しく思う」と高く評価していた。
チームも現在5位と悪くない位置にいる。ハノーファーとともに1部へ昇格したいところで、ブンデス1部の舞台を経験することで更なるレベルアップが期待できる。4年後へ日本代表の右サイドバックは誰が1番手になるか読みづらいポジションとなっているが、2026年にその座を獲得するのは誰なのか。室屋もその候補者の1人なのは間違いない。