J・フェリックスの行き先にはプレミアリーグのクラブがあがっている photo/Getty Images
移籍の可能性が高まっている
ディエゴ・シメオネ監督との関係悪化に伴い、1月の移籍が囁かれているアトレティコ・マドリードのFWジョアン・フェリックス。仮にこの話が実現するとなればローンでの移籍が濃厚のようだ。
ワールドカップ・カタール大会ではポルトガル代表の主力として5試合中4試合に先発出場し、チームのベスト8入りに貢献したJ・フェリックス。クラブでも今季はリーグ開幕戦から3アシストを記録する活躍を見せたが、その後は徐々に出番が減っていき、ここまでのリーグ戦先発出場数は6試合に留まっている。
英『The Athletic』によれば、アトレティコの最高責任者であるミゲル・アンヘル・ヒル・マリン氏がシメオネ監督とJ・フェリックスの関係が良くないことを認めており、「個人的には残留を望んでいるが、合理的に考えれば彼は去るだろう」と12月初めにコメントしていたようだ。
それに際し、J・フェリックスの代理人であるジョルジュ・メンデス氏は彼のローン移籍を実現させるべく動いているようで、イングランドの複数クラブと連絡をとっているとのこと。なかでもアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーの3クラブが契約を検討しているという。
特にFWガブリエウ・ジェズスが長期離脱となったアーセナルや、FWクリスティアーノ・ロナウドが退団したマンチェスター・ユナイテッドは前線の層が薄くなっており、アタッカー獲得の必要性が高い。アトレティコはレンタル料1500万ユーロ(約21億円)と給与にあてる分の600万ユーロ(約8億円)を合わせた2100万ユーロ(約29億円)を求めているようだが、アーセナルとマンUの希望額は現時点でその水準に達していないという。
また、同メディアはローン移籍を経て完全移籍で獲得するというMFマルティン・ウーデゴーのパターンがアーセナルで再現される可能性もあると主張している。しかし、J・フェリックスの場合は完全移籍を成立させるためのコストがウーデゴーよりはるかに高くなると指摘。ウーデゴーが2021年夏にレアル・マドリードから完全移籍した際の移籍金は4000万ユーロ(約56億円)前後と言われている。
アトレティコでも能力やポテンシャルの高さは見せてきたものの、開花しきるには至っていない印象のJ・フェリックス。23歳という年齢を考えれば、若手が躍動しているミケル・アルテタ監督のアーセナルはフィットしやすそうで、エリック・テン・ハーグ監督、グレアム・ポッター監督が率いるマンU、チェルシーでも活躍と成長の両方が十分に見込める。