コーチとしてチームを支えているマッカーシー氏 photo/Getty Images
良い雰囲気のマンU
称賛されているのはエリック・テン・ハーグ監督だけではない。マンチェスター・ユナイテッドのファンはチームの攻撃力を底上げしたベニー・マッカーシー氏にも感謝の念を抱いているようだ。
マンUのトップスコアラーであるFWマーカス・ラッシュフォードはワールドカップ明けから公式戦18試合で16ゴールと絶好調であり、チーム自体も各コンペティションで順調に勝ち星を積み重ねている状況。24日にはヨーロッパリーグ決勝トーナメントプレイオフでバルセロナから勝利を奪い、見事ELベスト16進出を決めてみせた。
そんなマンUの攻撃陣を支えているのが、2006-07シーズンにプレミアリーグ得点ランキング2位に輝いた元南アフリカ代表FWマッカーシー氏だ。
英『Daily Mail』によると、マッカーシー氏は昨夏にマンUのコーチに就任して以降、ラッシュフォードをマンツーマンで指導し、彼に自信を持たせることに成功。そして彼をよりダイレクトなストライカーへと変貌させてみせ、最近よく決まるようになったヘディングシュートも向上させたという。
また、心身の問題で数ヵ月ほどマンUから離脱していたFWジェイドン・サンチョは、新年を迎えてからマッカーシーコーチにマンツーマンでの指導を頼んだようだ。FWアントニー・マルシャルもマッカーシー氏からもらうアドバイスを大事にしているという。
そんなマッカーシー氏の功績をファンはよく理解しているらしく、同メディアによれば、19日に行われたレスター・シティ戦で歌われたチャントの中に、マッカーシー氏の名前も混ざっていたようだ。
さらに、英『Manchester Evening News』によると、オールド・トラッフォードを去る際にもマッカーシー氏はファンから称賛を浴びたようで、Twitter上で拡散されているマッカーシー氏ととあるファンのやりとりを映した動画を紹介している。そのファンはマッカーシー氏からサインをもらう中で「あなたはこのチームでファンタスティックな仕事をしている」と伝えており、それに対してマッカーシー氏は「ありがとう。それがコーチの仕事なんだ」と謙虚に答えている。
監督や選手のみならず、コーチまでもがこれだけファンから愛されている今の状況は、マンUというクラブが良い方向へ進んでいることの証と言えるだろう。