マンUの中盤を支えてきたキャリック photo/Getty Images
イングランド代表では主力になれなかったが……
今季限りでリヴァプールを離れることになったMFジェイムズ・ミルナー(37)は、決してチームの主役になるような選手ではないかもしれない。
しかし、中盤からサイドバックまで豊富な運動量を武器に幅広い役割をこなすミルナーはリヴァプールでも重宝されてきた。
そんなミルナーのリヴァプール退団を受け、『ESPN』は『プレミアでもっと高い評価を得るべき選手』と題し、過小評価されているのではと思える選手をピックアップしている。
その1人として、マンチェスター・ユナイテッドより選ばれたのがMFマイケル・キャリックだ。
現在ミドルズブラで監督を務めるキャリックは、ユナイテッドで通算464試合をこなしてきたレジェンド選手ではある。しかし、当時のチームにはポール・スコールズやライアン・ギグスといった渋いプレイを見せるレジェンドが他にもいた。前線ではウェイン・ルーニー、若かりしクリスティアーノ・ロナウドもおり、キャリックにスポットライトが当たる機会はやや少なかったか。
イングランド代表でも世代の近いところにフランク・ランパードやスティーブン・ジェラードら名手がいたこともあり、主力に定着できなかった。2006年のワールドカップ・ドイツ大会は1試合のみの出場で、2010年の南アフリカ大会は4試合ともベンチだった。EURO本大会も出場経験はない。
それでも、当時のユナイテッドを指揮していた名将アレックス・ファーガソン氏お気に入りのプレイメイカーだったのは間違いない。当時のユナイテッドはMFダレン・フレッチャーやDFジョン・オシェイなど、いぶし銀と言える選手も多かった。それもファーガソン流のチーム作りなのだろう。
その中でキャリックも長くユナイテッドの中盤に君臨し、今は指導者としてミドルズブラで印象的なフットボールを展開している。サッカーIQの高い選手で、指導者としてはランパードやジェラードをも超える存在となるかもしれない。