レアルを離れるベンゼマ photo/Getty Images
スペイン代表もW杯では結果が出ていない
実力、人気ともに、2000年代後半から2010年代後半にかけてのリーガ・エスパニョーラはサッカー界をリードする存在だったとも言える。
それを支えてきたのは、バルセロナFWリオネル・メッシ、レアル・マドリードFWクリスティアーノ・ロナウドの二大スターだ。
しかし、その時代も終わりだ。すでにメッシとロナウドはスペインを去り、シャビ、イニエスタ、さらに今夏はセルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバ、ベンゼマもスペインを離れた。
スペイン『as』が気にしているのは、リーガにNewヒーローとなる選手が現れるかどうかだ。
今もバルセロナにはFWロベルト・レヴァンドフスキがおり、レアルではFWヴィニシウス・ジュニオールが急成長。さらに今夏はMFジュード・ベリンガムも加えた。今も両クラブには実力者が揃う。
ただ、メッシやロナウドほどのインパクトを放つ選手は見当たらない。現代に彼らと比較できる存在がいるとすれば、パリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペとマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドくらいだろう。
スペイン代表も当時はシャビ、イニエスタ、カルレス・プジョルらバルセロナ&レアル組を中心にEURO2008、ワールドカップ2010、EURO2012を制するなど黄金期を築いていたが、最近はワールドカップでも思うような結果が出ていない。スペイン代表にも絶対的なスターと呼べる選手がいないのだ。
レアルは今もチャンピオンズリーグで見事な戦いを続けているが、メッシが去ったバルセロナはヨーロッパリーグに回るなど10年前では信じられないような事態も経験した。
リーガが人気を保つにはバルセロナ&レアルの2強の頑張りが不可欠であり、超目玉プレイヤーと呼べる存在が減少しているのは気がかりだ。ベンゼマとブスケッツの退団で1つの時代に完全な区切りがついたようにも感じられるが、リーガを引っ張っていくのは誰なのか。やはりメッシ&ロナウド時代から比べると、注目度は減少傾向にあると言える。