ウルブズ戦で衝撃ゴール決めた三笘 photo/Getty Images
スピードに乗ったドリブルは止められない
ブライトンFW三笘薫が決めたスーパーゴールの余韻はまだ続く。
先日行われたプレミアリーグ第2節のウォルバーハンプトン戦に先発した三笘は、前半15分に左サイドでボールを受けたところからドリブルでカットインし、そのまま相手DFを次々と抜き去ってペナルティエリアへ侵入。
ただ上手いだけでなく、速い。1度トップスピードに乗せると止めるのが難しく、日本人選手の中では珍しいタイプのドリブラーと言えよう。
この三笘のプレイは世界でも話題を呼んでおり、リオネル・メッシやエデン・アザールと比較する声もあった。その流れに続き、かつてチェルシーやマルセイユでプレイした解説のトニー・カスカリーノ氏は三笘をマンチェスター・ユナイテッドで活躍したFWライアン・ギグスと重ねる。
「三笘は別のレベルにあるね。ライアン・ギグスの最高の瞬間を見ているようなものだ。私はとても幸運だった。ギグスのキャリアの初期に、私は彼を観察し、彼と対戦できたのだから。ウイングだったときのギグスは恐ろしかったよ」(英『TalkSport』より)。
若い頃のギグスは左サイドを主戦場とするレフティーアタッカーで、爆発的な縦への加速が魅力だった。右利きで左ウイングを務める三笘とはタイプの異なるアタッカーではあるが、スピード感は似たところがあるのかもしれない。
プレミアの各クラブは今も三笘封じへ研究を続けているはずだが、ウルブズ戦のゴールを各クラブはどう捉えたのか。完璧に抑え込むのはかなり難しそうだ。