フルミネンセで活躍続けるマルセロ photo/Getty Images
ベテランの力で決勝へ
サッカー界では若手選手にスポットライトが集まりがちだが、経験豊富なベテランプレイヤーの力も侮ってはいけない。
南米No.1を決めるコパ・リベルタドーレスにて、ベテランを軸に決勝進出を決めたのがブラジルのフルミネンセだ。
フルミネンセは準決勝で同じブラジルのインテルナシオナルと対戦し、2ndレグでの逆転劇で見事ファイナル進出を決めた。その中心にいるのは、経験豊富なベテランたちだ。
まずは、2ndレグでもゴールを決めて大会得点ランク首位を走るFWヘルマン・カノ(35)だ。今大会11試合に出場して12ゴールと圧巻の活躍で、35歳の今が全盛期と言っても大袈裟ではない。
そのカノを背後のトップ下から支えるのは、若手の頃ネイマールとともにサントスで注目されていたMFガンソだ。
怪我に悩まされるキャリアとなったが、33歳を迎えたガンソはフルミネンセの10番を背負って奮闘中だ。欧州では結果を残せなかったものの、フルミネンセでは主力として活躍している。
左サイドバックに入るのは、レアル・マドリードで長くプレイしてきた元ブラジル代表DFマルセロ(35)だ。その経験値に疑問はなく、チャンピオンズリーグなど世界最高峰の舞台を何度も経験してきた。21世紀を代表する超攻撃的レフトバックの1人で、フルミネンセでも充実した時間を過ごしている。
センターバックには、かつてフィオレンティーナやユヴェントス、インテルなどに在籍したフェリペ・メロが入っている。若い頃は守備的MFに入っていたが、フルミネンセではセンターバックに入ることが多い。
そしてGKはチーム最年長43歳のファビオだ。同じブラジルのクルゼイロで700試合以上こなしてきた名手は、昨年フルミネンセへ移籍。43歳の今も絶対の主力だ。
他にもセンターバックのダビド・ブラス(36)、MFチアゴ・サントス(35)、ケノことマルコス・ダ・シルバ・フランサ(34)など、かなりベテランの目立つ構成だ。
しかしその成果はきっちりと出ており、フルミネンセは来月4日にリベルタドーレス決勝に臨む予定となっている。