セルティックの前線に前田は欠かせない photo/Getty Images
得点数だけでは語れない貢献度
セルティックではエースの古橋亨梧に注目が集まりがちだが、同じく前線で奮闘するFW前田大然の貢献も忘れてはならない。
得点数では古橋が上をいくが、前田の場合は圧倒的なスピードと運動量がある。
地元メディア『Glasgow World』も前田のハードワークぶりを絶賛する。
「前田の運動量、粘り強さ、スピードはサッカー界で誰にも負けないもので、この3つの資質はアンジュ・ポステコグルーとブレンダン・ロジャースの両指揮官にとって重要な要素となってきた」
前田のスピードや運動量に関しては、クラブOBピーター・グラント氏も絶賛する。
「彼は素晴らしいよ。もし彼にもっと決定力があったならば、もうセルティック・パークにはいなかっただろう。これはセルティックを侮辱しているわけではないが、もし前田があの貢献度で決定力まで持っていたとすればどうか。すべてのトップチームがそれを求めている」
前田は今季全コンペティション合わせて1100分間プレイしており、これはチームで4番目に多い。4番目と言っても、1位のMFカラム・マクレガーでも1162分だ。今季の前田はほとんどフル稼働だ。
中でも目を引くのは、チームトップタイとなる17回のタックル成功数だ。これはカナダ代表DFアリスター・ジョンストンと並ぶチームトップの数字で、前田がいかに相手を追い回しているかが分かる。この前線からのプレッシャーはセルティック、そして森保ジャパンにとっても大きな武器だ。
グラント氏は決定力がもう少しあればステップアップできるとの考えだが、そのスピードと運動量だけでも欲しいと考えるクラブは多いはず。この2つの能力はどのリーグでも通用するはずで、前田はもっと上のステージで見てみたい選手だ(データは『WhoScored』より)。