セルタ指揮官を解任されたベニテス photo/Getty Images
リヴァプールではCLも制した
かつてはリヴァプールでイスタンブールの奇跡を起こしてチャンピオンズリーグを制したり、同じく劇的な形でFA杯を制するなど指揮官として結果を出していたラファエル・ベニテス。
しかし、近年は思うような結果を残せていない。
2019年から1年半指揮した中国の大連、その後2021年夏から半年間指揮したイングランドのエヴァートンでは勝率が31%と苦戦し、昨夏より指揮したスペイン1部のセルタではさらに低い勝率27.2%と低迷。
結局12日にはセルタの指揮官を解任されることになり、63歳を迎えているベニテスはフリーとなった。
指揮官として最後にタイトルを獲得したのは、ナポリ時代の2013-14シーズンだ。当時はコッパ・イタリアを制したが、以降の10年は指揮官として難しい時間を過ごしている。
2016年から3年間はイングランドのニューカッスルを指揮し、当時のチームにはFW武藤嘉紀もいた。2016-17シーズンは2部に降格したチームを立て直して1部昇格を決めたものの、昇格したプレミアリーグでの2シーズンは10位、13位と、大成功とはならなかった。
2000年代前半はトップクラブを任される指揮官だったが、この10年ほどで指揮官の序列や戦術トレンドも大きく変化している。注目を集める青年指揮官も増えていて、その流れに取り残されたところがあるか。