デイビッド・モイーズ、デクラン・ライス売却後のウェストハムの...の画像はこちら >>

昨季のカンファレンスリーグ制覇にも貢献したライス photo/Getty Images

対照的な両者

ウェストハム・ユナイテッドはプレミアリーグ第36節のチェルシー戦で0-5で敗れた。これにより、ウェストハムのリーグ戦失点数が70に到達、この数字は降格圏の下位3チームを除いて最多となっている。



今シーズンのウェストハムのディフェンスの何が問題なのかと問われたデイビッド・モイーズは、昨季まで所属していたデクラン・ライスの不在を指摘した。

「国内最高の中盤の選手が守れば、おそらく相手の攻撃の50%を抑えることができる」

「4バックの前の守備が足りなかった、 多くの試合でそういったことが十分にできていなかった」

ウェストハムの不振は、ライス自身の移籍後の活躍とは対照的なものとなった。1億500万ポンドでアーセナルに移籍したライスは、先日のFWAの年間最優秀選手賞では惜しくも受賞を逃したが、アーセナルがボーンマスを3-0で撃破した際には今季7ゴール目を記録している。

アーセナルの監督ミケル・アルテタはライスの攻撃的なスキルに驚いていることを認め、ライスのベストポジションについて模索していることを語った。

「我々は、彼がピッチ上で占めることになるスペースが、非常に関係してくると考えていた。しかし、このリーグでそれを実践するのは別のことだ。
彼はそれをやってのけた。彼の功績だ」

「ポジションを変えても、それに適応するのは簡単ではない。それらのユニット間の関係や、そこから何が生まれるのか、他のあるものを使うよりも良いのか、などを考える必要がある。それは、その選手がシーズンにおいてどのような瞬間にいるのか、どのような相手と対戦するのか、どのようなゲームをより脅威と想像するのかにも関係してくる」

守備に大きな課題を抱えたウェストハムを見ると、今季のリーグ戦失点数をリーグ最少の28に抑えているアーセナルの躍進にライスがどれだけ貢献しているかが分かる。アーセナルにとってライスは今や最も代えの利かない存在となっていることは間違いないだろう。