アルテタの“戦術こだわり”は現役時代から凄かった カソルラも...の画像はこちら >>

アーセナルを優勝争いができるチームへ変えたアルテタ photo/Getty Images

現役の頃から細部までこだわっていた

アーセナルを優勝争いできるチームへと変え、名将への道を歩んでいる指揮官ミケル・アルテタ。選手のポジショニングなど細かい部分にもこだわるタイプの指揮官で、今のアーセナルにはアルテタの哲学が浸透している。



そんなアルテタのこだわりは現役時代から目立っていたようだ。アルテタとの過去を振り返ったのは、アーセナルでアルテタと一緒にプレイしていたサンティ・カソルラだ。

カソルラは現役時代にアルテタと一緒に試合をテレビで見る機会があったそうだが、アルテタが頻繁に一時停止ボタンを押してゲームを分析していたと振り返る。

「怪我をしていた時に彼と一緒に試合を見たんだけど、彼はリモコンを手に取って一時停止するんだよ。30秒ほど巻き戻して、『何が見える?』と尋ねてくるんだ。『この選手の位置取りがどれほど悪いか。もし彼がここに動き、あの選手があそこに行けば、このスペースが開くんだ』と説明してきた。彼が20秒ごとに一時停止するから、本来は試合が終わってる時間なのに20分ほどしか進んでいないんだ」

「彼は異なる視点で見ているんだ。彼は一時停止するたびに『これが悪いプレイだと思わないのか?もっと左SBが深い位置に下がるべきだと思わないか?ここにスペースを作れると思わないか?』と尋ねてくるから、『ミケル。君が正しいから再生ボタンを押してくれ』と言っていたよ」(『The Guardian』より)。

そのこだわりが今のアーセナルを作り上げたのは間違いない。攻守両面でポジショニングはかなり細かく、ビルドアップの部分にも様々な工夫が施されている。
マンチェスター・シティの結果次第ではあるが、現在はプレミア制覇を狙える立場にある。アルテタの下でアーセナルが正しい道を進んでいるのは確かだ。

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