バルサ愛がひしひしと感じられるマルケス監督 photo/Getty Images
今シーズン、3部リーグのグループ1で3位となり、2部昇格プレイオフに導いた
バルセロナ・アトレティックで監督を務めるラファエル・マルケスの2年契約の満了が6月30日に迫っている。彼はシャビ・エルナンデス監督の退任後、トップチームへの昇進が噂されたこともあったが、結果的にはハンジ・フリック新監督が誕生したことで消滅し、今後の去就について不透明な状態となっている。
ただ彼は今シーズン、3部に相当するプリメーラ・フェデラシオンで好成績を収めた。21勝を挙げ、グループ1を3位でフィニッシュし、2部への昇格プレイオフに導いた。そして先週土曜日にイビサに勝利したことで第1ラウンドを突破。次の最終ラウンドで勝利すれば2部への昇格が決まる。
マルケス監督は自身の状況を謙虚に捉え「プロセスに従うことが重要なので、私はクラブを優先します。私は多くのことを学んでいます。エリートに到達するには可能な限り十分な準備をしなければなりません。そして私はここで成長しています。最高の環境にいます。この仕事と組織に満足しています」とイビサ戦の勝利後にコメントを残した。
このコメントから、トップチームへの昇進の話が彼にとっては願ってやまない挑戦であったことが伺える。また同時に現実に戻り、着実に経験を積む必要性を自分に言い聞かせ、引き続きバルセロナ・アトレティックで野心を燃やし続ける決意表明にも聞こえる。
バルサの経営陣もマルケス監督のパフォーマンスには非常に満足しているため、契約は延長される見通しだという。このクラブのために謙虚に自己を律するマルケス監督が、いつの日かトップチームで指揮する姿に期待したい。