現在アーセナルを監督として率いるアルテタ photo/Getty Images
選手時代から指導者のようだった
23-24シーズンをマンチェスター・シティと勝点2差の2位で終え、来季はタイトル獲得に燃えるアーセナル。クラブOBでもある指揮官ミケル・アルテタは就任当初こそ苦労していたものの、シティと最後まで張り合えるだけのチームを作ることに成功している。
プレミアでも称賛を浴びることになったアルテタだが、かつてFWとしてともにアーセナルで戦ったセオ・ウォルコット氏は、アルテタはやがて監督になるに違いないと確信していたようだ。ポッドキャスト『Up Front with Simon Jordan』で、選手時代のエピソードを語っている。
「当時、僕たちはトップ4に残れていなかった。30分後に練習があったんだけど、彼はまるで監督かのように選手を全員ロッカールームに閉じ込めた。彼はその場を支配して、僕たちに指示を出していたんだ。その瞬間、本当に彼が監督であるかのようだった」
「その時、彼は監督になれると思ったんだ。アーセン・ヴェンゲル(前監督)は僕たちがトレーニングをするために外へ出るのを待っていたんだけど、ミケルがトレーニングを中止してしまって、外へ出ることができなかった。彼はとても強い性格で、アーセンですら彼を恐れていた」
熱血であるだけでなく、アルテタはフットボールのディテールをとことん突き詰めるのが好きだったようで、ウォルコットと同じくチームメイトだったサンティ・カソルラもアルテタに何度も何度も試合のビデオを見せられ、辟易したというエピソードを語ったことがある。ロッカールームで具体的に何が語られたか定かではないが、現在のアルテタの様子を見る限り想像がつくのではないだろうか。