ギュンドアン(左)とクロース photo/Getty Images
「いなければイライラし始めるだろう」
EURO2024グループAを無事首位通過し、決勝トーナメントにコマを進めた開催国ドイツ代表。ここのところ結果が出ていなかったこともあり、大会前は不安の声も大きかったドイツだが、蓋を開けてみればスコットランド代表に5得点、ハンガリー代表に2得点とその強さを見せつけている。
そんなチームでキャプテンを務めるMFイルカイ・ギュンドアンも好調を維持している。ナーゲルスマンのチームではオールラウンドな攻撃的MFとしてプレイし、トニ・クロースやロベルト・アンドリヒとジャマル・ムシアラ、フロリアン・ヴィルツの間をつなぎ、ときにゴール前でストライカーにも変貌するギュンドアン。そのプレイはマンチェスター・シティ時代に見せていたものとよく似ているが、現在のポジションや役割はとてもやりやすいと『The Athletic』に語っている。
「マンチェスター・シティでは、この役割でたくさんプレイしてきた。バルセロナでは必要な場所ならどこでもプレイするという感じで、ポジションの変更が多いから、少し混乱したこともあった。常に適応する必要があったんだ。周りで誰がプレイしているかを知り、そこに心地よさを感じることも必要だ」
活き活きとプレイしているように見えるギュンドアンだが、やはり代表に復帰したトニ・クロースの存在が大きかったようで、いるといないとでは大きく違うと語っている。
「特にトニと一緒にプレイすると、ボールがいつ来るかがわかるから、より前に出てボールを待つ自由がある。彼のようなクオリティとボールに対する落ち着きを持っている選手は、世界のサッカー界を見渡してもほんの一握りだよ。彼はとても安定していて、チームに安定感を与えてくれる」
「彼は試合の流れを読んで、ボールを持っていてもいなくてもバランスを保ってくれる。そして僕のような他の選手に、危険なポジションをとる自由を与えてくれるんだ。
ギュンドアンも絶賛しているが、実際にクロースはグループステージで全選手中トップとなる324本のパスを通すなど、圧巻のスタッツを残している。やはりクロースはドイツ代表のキーとなる選手であった。