オランダ代表のボランチに入っていたスハウテン photo/Getty Images
シンプルながら素早いパス展開で貢献
惜しくも準決勝ではイングランド代表に敗れたが、EURO2024でオランダ代表は印象的な戦いを見せた。
その中で高い評価を得ているのが、ボランチに入るPSV所属MFイェルディ・スハウテン(27)だ。
今大会のオランダはビルドアップの要でもあるMFフレンキー・デ・ヨングを怪我で欠いており、組み立ての部分には不安もあった。そこで巧みに穴を埋めたのがスハウテンで、シンプルながら効果的なプレイを継続。スーパースターというわけではないかもしれないが、今大会のオランダにおける陰の英雄と言えるのではないか。
英『Daily Mail』によると、元オランダ代表のレジェンドであるルート・フリット氏は「スハウテンはブスケッツのようなスタイルで中盤のポジションを埋めている」と絶賛。準々決勝のトルコ戦ではパス成功率95%を記録していて、試合を重ねるごとに評価を上げた。
デ・ヨングのように1人でボールを持ち運ぶシーンはそれほど多くないが、球離れの早いスハウテンのようなプレイが効果的になることもある。27歳にして代表メジャートーナメントは初の経験だったが、スハウテンにとっても充実した1カ月となったのではないか。