猛威をふるったファン・ペルシー Photo/Getty Images
かつての得点力は戻るのか
プレミアリーグ第4節で、マンチェスター・ユナイテッドは昇格組サウサンプトンと対戦する。開幕後すでに2敗を喫してしまっただけに、必ず勝たなければならない試合だ。
英『Daily Mail』は、12年前の出来事を回想している。当時、2900万ポンドの移籍金でアーセナルからやってきたのはオランダ代表ストライカーのロビン・ファン・ペルシー。加入したばかりのファン・ペルシーは、サウサンプトンのホームであるセント・メリーズでハットトリックを記録し、チームを勝利に導いた。
ファン・ペルシーはその後リーグ戦26ゴールを記録し、ユナイテッドはプレミアリーグを制覇している。
翻って現在のユナイテッドを見ると、得点力不足に悩まされている。得点数「2」はリーグで下から2番目。ライバルのマンチェスター・シティが「9」、リヴァプールが「7」であることを考えればいかにも少ない。しかしユナイテッドの得点力不足は今に始まったことではなく、慢性的なものだ。
昨季はリーグ総得点「57」、22-23シーズンは「58」、21-22シーズンは「57」。ここ10年で見ても、総得点数が70を超えたのはリーグ2位につけた20-21シーズンのみとなっている。ズラタン・イブラヒモビッチ、ラダメル・ファルカオ、ロメル・ルカク、そしてクリスティアーノ・ロナウドとユナイテッドはここ10年で様々なストライカーを呼び集めたが、常に優勝を争い、総得点数80前後をおおむねキープしていた2000年代後半から2010年代前半のレベルに達することは一度もなかった。
現在、ウインガーのマーカス・ラッシュフォードとアレハンドロ・ガルナチョは無得点、ジョシュア・ザークツィーは自分を9.5番と呼び、ラスムス・ホイルンドは負傷離脱している。