アヤックスに移籍したベグホルスト photo/Getty Images
貴重なジョーカーではあるが……
スーパーサブからセンターフォワード1番手になれるだろうか。すっかりオランダサッカー界を代表するスーパーサブになったのは、32歳の大型FWボウト・ベグホルストだ。
オランダ代表でも緊急時に投入される存在で、2022ワールドカップ・カタール大会、EURO2024でもスーパーサブの役割を担ってきた。本人は先発したいそうなのだが、監督としては重要なジョーカーとしてベンチに置いておきたいタイプとも言える。
その役割は、今夏に移籍したアヤックスでも変わっていない。今夏の移籍市場終盤にアヤックス入りしたベグホルストは、これまで途中出場が基本となっている。
そんな中で迎えた6日のフローニンヘン戦では、6分間の出場で1ゴール1アシストを記録。再び短時間でチームを勝利に導く離れ業をやってのけた。
アヤックスではチュバ・アクポム、22歳と若いオランダ人FWブライアン・ブロビーもセンターフォワード候補だが、オランダ『Algemeen Dagblad』にてミコス・ゴーカ記者は近いうちにベグホルストが先発の座を奪ってしまうのではないかと見ている。
「ブロビーにとっては難しい戦いになるだろうね。ベグホルストは適切なタイミングで良いポジショニングを取ることに長けている。スーパーサブとしてはもちろん、ブロビーは先発FWとしてもベグホルストより劣っているのかもしれない」
6分間で1ゴール1アシストの働きは脅威で、スーパーサブの方がベグホルストの長所を活かせるかもしれない。しかし、選手としては長い時間をプレイしたいはず。6分の出場で満足するはずはなく、このあたりは指揮官も難しい舵取りとなりそうだ。